診療時間
診療時間
9:30-12:30
14:00-19:00
▲土曜の診療時間は9:00-12:30、14:00-18:00

休診日:日曜日・祝日

アクセス

〒107-0062東京都港区南青山2−12−15南青山2丁目ビル7F

SNS
03-6459-2711
南青山パーソン歯科 > レーザーによる上唇小帯切除術 > 上唇小帯が切れたら放置で大丈夫?医療機関の受診はどうする?

上唇小帯が切れたら放置で大丈夫?医療機関の受診はどうする?

上唇小帯が切れたら放置で大丈夫?医療機関の受診はどうする?

上唇小帯は、上口唇の内側から上顎中切歯間付近に付着する筋状の軟組織です。また、顔面部を打撲したときに受傷しやすい口腔内部位のひとつです。
では、上唇小帯が切れた場合、どのように対処したらよいのでしょうか?

この記事では、上唇小帯が切れてしまった場合の対処法を解説いたします。
この記事を読むことで、上唇小帯が切れる原因や症状、対処法などが理解でき、下記のような疑問や悩みが解決します。

この記事でわかる事

  • 上唇小帯が切れる原因
  • 上唇小帯が切れるとどのような症状が現れるのか
  • 上唇小帯が切れたときは病院の何科を受診すればいいのか
  • 上唇小帯が切れたときはどうすればいいのか
  • 上唇小帯が切れた場合に、病院ではどのような処置をするのか

上唇小帯の損傷について

上唇小帯の外傷について解説します。

原因

上唇小帯を傷つける原因としては、ほとんどが転倒です。転倒により顔面を打撲した、すなわち転んで切れたというケースです。
このため、上唇小帯の損傷は大半が上唇小帯の断裂ということから、上唇小帯裂創という病名がつきます。

症状

上唇小帯の断裂による出血や疼痛が主症状です。
出血量はそれほど多くありませんが、唾液に血液がにじむこと、前歯部から出血することなどにより、一見すると出血量が多いように見えます。
疼痛に関しては受傷当日をピークとし、翌日には違和感程度におさまっていくことがほとんどです。
上唇小帯裂創では、上唇小帯部分の腫脹はほとんどありませんが、打撲した上口唇の腫脹がしばしば認められます。

頻度

上唇小帯の損傷は、上唇小帯付着異常の方が大半を占めており、付着異常を認めない方に起こることは稀です。
こうしたことから年齢分布をみると、受傷者の大半が乳児や子どもです。
成長過程で多くの方が付着異常が解消されているためで、大人の上唇小帯裂創はほとんどいません。

診療科

上唇小帯裂創を認めた場合は、歯科、歯科口腔外科、小児歯科が主診療科となります。

放置した場合

上唇小帯の裂創を放置した場合、大半は自然治癒しますが、基礎疾患がある方や免疫力が下がっている方などでは創部の感染を起こし、治癒が遅延する可能性もあります。
7〜10日程度経っても治らない場合は、治癒過程に異常が生じている可能性があるので、歯科医院で早急に診てもらう必要があります。

上唇小帯の損傷の治療法

上唇小帯を損傷した場合には、次の処置が必要となることがあります。

受傷直後の対応

上唇小帯が裂けたことに気づいたら、まず清潔なガーゼやティッシュペーパーなどを当てて止血させてください。そして、早めに歯科医院を受診するようにしてください。
転倒により顔面部に砂利などがついている場合は、水道水など清潔な水で洗い流してください。
歯が欠けたり、抜けたりした場合は洗わず、そのまま牛乳に入れて歯科医院にご持参ください。

歯科医院での処置

歯科医院での上唇小帯裂創に対する処置は、基本的に経過観察です。縫合する必要はまずありません。創部が上皮化し、自然に治ってくることが大半だからです。
歯科医院を受診した時点で、上唇小帯裂創で出血はおさまっていることがほとんどです。
創部を生理食塩水などで洗浄し、受傷状態を観察し、上唇小帯以外に損傷部位がないかを確認します。出血を認めた場合は、ガーゼなどで圧迫止血します。
もし、上唇小帯以外の受傷部位が見つかった場合は、そちらの創傷処置を行います。
痛いときに備えて鎮痛剤などを処方し、数日後に経過観察のための受診をするよう説明します。

【まとめ】 上唇小帯が切れたら放置で大丈夫?医療機関の受診はどうする?

上唇小帯が切れたら場合の対処法について解説しました。
この記事では、下記のようなことがご理解いただけたのではないでしょうか。

この記事の要約

  • 上唇小帯裂創の原因は、大半が転倒などの外傷
  • 上唇小帯裂創の症状は出血や疼痛が主で、上唇小帯の腫脹は限定的
  • 上唇小帯の損傷時には、歯科や歯科口腔外科、小児歯科の受診がおすすめ
  • 上唇小帯の損傷に気づいたら、まず止血を試みる
  • 顔面部の砂利などの汚れは洗浄し、歯が脱落していれば牛乳に入れて歯科医院に持参する
  • 歯科医院での処置は経過観察が主で縫合することはほとんどない

上唇小帯は裂けたとしても自然にくっつくことがほとんどで、縫うことは稀です。
上唇小帯付着異常の方にとっては、むしろ上唇小帯は切れたほうがいいとも言えるのですが、裂創を放置することはおすすめできません。上唇小帯を損傷した場合は、上唇小帯以外にも損傷部位がないかどうかの確認と、ある場合はそれらの処置も必要です。
このため、上唇小帯裂創は上唇小帯だけの専門知識だけでなく、口腔内外の外傷の専門知識や治療経験も要求されます。

南青山パーソン歯科では、上唇小帯が切れてしまったお子さんの診察もお受けしております。上唇小帯が切れてしまった場合は、まずは当院にご相談ください。丁寧に診察させていただきます。

関連記事

インプラントのメリット・デメリットは?治療のリスクや事前に知っておきたい注意点

インプラントのメリット・デメリットは?治療のリスクや事前に知っておきたい注意点

インプラント治療の流れと期間は?術後の経過も解説

インプラント治療の流れと期間は?術後の経過も解説

骨が足りなくてもインプラントができる骨造成とは?成功率や術後の腫れなどの経過も解説

骨が足りなくてもインプラントができる骨造成とは?成功率や術後の腫れなどの経過も解説

歯がない時の3つの治療法とそのまま放置した時の影響について

歯がない時の3つの治療法とそのまま放置した時の影響について

上唇小帯付着異常とは?その原因・症状・治療法を解説

上唇小帯付着異常とは?その原因・症状・治療法を解説

歯周病の原因は?歯周病にならないためのポイントも解説

歯周病の原因は?歯周病にならないためのポイントも解説

カテゴリー一覧