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赤ちゃんの舌小帯短縮症は早めに切るべき?母乳育児との関係について

赤ちゃんの舌小帯短縮症は早めに切るべき?母乳育児との関係について

赤ちゃんの口の中を覗いたとき、舌の裏側にある筋(舌小帯)が短かったり、舌を前に出したときに先端がハート型になったりしているのを見て、「これって大丈夫なの?」と不安を感じる親御さんは少なくありません。
これは「舌小帯短縮症」と呼ばれる状態で、実は赤ちゃんの健やかな成長、特に母乳育児において大きな影響を及ぼすことがあります。
新生児の舌小帯はもともと太く短いものですが、成長に伴って改善しない場合、上手に母乳が飲めなかったり、将来的な言葉の発達に影響が出たりする可能性があります。 「手術は早いうちにしたほうがいいの?」「放っておくとどうなるの?」といった疑問を抱えるのは、大切なお子さんの将来を想えば当然のことです。

この記事では、赤ちゃんの舌小帯短縮症の特徴や母乳育児との深い関係、早期治療のメリットから具体的な治療方法までを詳しく解説します。
この記事を読むことで、舌小帯短縮症が赤ちゃんに与える影響や治療の重要性を理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

この記事でわかる事

  • 舌小帯短縮症とはどのような状態で、どんな症状があるのか
  • 母乳育児がうまくいかない原因と、舌小帯短縮症の関係
  • 早期に治療を受けることで得られるメリットや将来のリスク
  • ブレードメスやレーザーを用いた具体的な治療法の違い

新生児と舌小帯短縮症

舌小帯短縮症は舌小帯の形態異常です。

舌小帯短縮症とは

舌小帯短縮症は舌小帯の奇形の一種で、舌小帯が口腔底や下顎歯槽粘膜に癒着した状態を指します。

症状

舌小帯短縮症の症状は、舌運動時の可動域の制限によるもので、主に3つです。

  • 舌の前方進展時に舌尖がハート型になる
  • 自然開口時に舌を上方に進展させると、舌尖部が楔形になる
  • 舌の前方進展時に下顎前歯部を超えて前方へ進展できない

新生児と舌小帯短縮症

新生児の舌小帯は一般的に太く短い上、舌尖部近いところに付着していることが多いのですが、成長とともに改善していきます。
ところが、中には舌小帯の形態や付着位置などの改善が進まないことがあり、そのような場合に舌小帯短縮症が発症すると考えられています。

母乳育児との関係

赤ちゃんの舌小帯短縮症では、育児にも影響します。
特に哺乳瓶と比べて高い吸引圧が必要となる母乳育児への影響が出やすく、哺乳障害や授乳料の不足により、体重が増えないなどの症状が現れます。

哺乳障害

赤ちゃんの哺乳は乳首を探す探索、口を開ける捕捉、乳首をくわえる吸着、吸いつく吸啜、飲み込む嚥下の一連の運動から成り立っています。
吸啜では、舌で乳房を保持し、舌を上下に運動させることで吸引圧をコントロールして乳汁を吸い込み、咽頭に向けて流します。
舌小帯短縮症の赤ちゃんは、舌を使った乳房の保持や舌の上下運動が十分にできないので、哺乳が障害されます。

授乳量の不足

哺乳障害を起こすと、母乳の摂取量が足りなくなったり、時間がかかるので、途中で寝てしまったりすることがあり、その結果、赤ちゃんの体重が増えないということが起こりえます。

乳腺炎

哺乳障害が起こると、母乳がたまります。
これにより乳首が細菌感染を起こす化膿性乳腺炎を生じ、乳首の痛みや腫脹、熱発などを起こす可能性があります。

乳頭炎

乳頭炎は、乳頭や乳輪の炎症です。乳頭炎の原因はいくつかありますが、その一つが不適切な授乳です。
舌小帯短縮症により適切に授乳できないと、乳頭炎を起こす可能性があります。なお、乳頭炎は悪化すると乳腺炎に進行します。

舌小帯短縮症の早期治療のメリット

赤ちゃんの舌小帯短縮症を早期に治療すると、哺乳障害や嚥下障害の改善などのメリットが得られます。

哺乳障害の改善

強直した舌小帯の切離により、舌の可動範囲が拡大すると、吸啜から嚥下までの舌の運動が改善され、哺乳障害が解消されます。
授乳量の拡大や乳腺炎の予防も期待できます。

嚥下障害の改善

赤ちゃんが母乳を飲み込む際には、舌の後方と軟口蓋を下げて吸引圧を最大に高めています。
舌小帯を切離して舌の可動範囲を拡大すると、口腔内の吸引圧もより高められるので、嚥下障害が改善できます。

発語障害の予防

舌小帯短縮症の赤ちゃんは舌の可動範囲が制限されて、言語発達に悪影響を及ぼし、成長しても舌を発語のために自在に動かせなくなります。適切な言語発達を獲得するためには、赤ちゃんの頃からの舌を自由に可動させることが大切です。
舌小帯を切離して舌の可動範囲が拡大すると、舌尖が硬口蓋に届くようになり、言語発達が促進され、発語障害が予防できます。

舌小帯短縮症を放置した場合のリスク

舌小帯短縮症を放置していると、哺乳障害や言語発達遅延などを生じるリスクがあります。

哺乳障害

舌小帯短縮症のままですと、舌の運動範囲が制限されます。
哺乳には舌運動が関係しているので、運動域が制限されると哺乳が困難となり、体重の増加が遅延する、授乳時間が延長するなどのリスクが生じます。

摂食障害

摂食は、食べ物を口腔内に入れ、咀嚼し、嚥下するまでの一連の運動です。
咀嚼したものを嚥下するためには、舌運動が必要です。離乳食が始まって以降の場合は、舌の運動域の制限により、摂食障害をきたすリスクもあります。

言語発達の遅延

言語の発達は、0歳から始まります。
赤ちゃんの舌小帯短縮症は、言語の発達の最初の段階に悪影響を与えますので、言語発達の遅延を生じる可能性があります。

口呼吸

本来の呼吸は鼻呼吸です。
舌小帯短縮症の場合、舌の挙上範囲も制限され、舌位が低位になりやすいです。
舌位が正常な上顎前歯部口蓋側歯肉にあると、舌により口腔が封鎖され口呼吸はできなくなるのですが、低位舌の場合、口腔の封鎖ができず口呼吸になりやすい傾向があります。
赤ちゃんの頃から低位舌ですと、口呼吸のリスクが高まります。

歯列不正

舌小帯短縮症による低位舌を放置していると、前歯部に舌圧が加わります。その結果、反対咬合や開咬、正中離開などの歯列不正を引き起こすことがあります。

口腔の発育不全

成長期の口呼吸の長期化は、顎骨の成長発育に悪影響を与えます。
顎骨の成長発育が阻害されることで、口腔の形態や機能の発育不全をきたすリスクも生じます。

赤ちゃんの舌小帯短縮症の治療法

赤ちゃんの舌小帯短縮症の治療は、従来からあるブレードメスを使う舌小帯切離術に加え、当院ではレーザーでの切離術も行っています。

ブレードメスを使う方法

ブレードメスは、一般的な手術用メスです。
ブレードメスを使う方法では、あくまで目安となりますが、1歳未満の赤ちゃんは基本的に無麻酔で、1歳以上4歳未満、4歳以上では麻酔下で行うことが多いです。術式は麻酔に関係なく、舌を前上方に進展させて、緊張した舌小帯を水平に切離します。なお、1歳未満の赤ちゃんの場合は、開口するだけで自然に進展するので、この状態を利用します。
術後の縫合については、1歳未満の赤ちゃんは縫合の必要がないことがほとんどです。それ以上の年齢では、吸収性の縫合糸を使うことが多いです。

レーザーメスを使う方法について

レーザーメスを使う舌小帯切離術では、年齢に関係なく簡単な表面麻酔で痛みなく処置できる場合がほとんどです。赤ちゃんの舌を前上方に進展させ、緊張させた舌小帯を水平にレーザーで切離します。
レーザーメスでの舌小帯切離術は、術後の疼痛や出血もほとんどない上、手術時間も短く、縫合も必要ないという利点があります。術後の治癒もブレードメスと比べて良好で、舌の可動範囲も改善が期待できます。

【まとめ】赤ちゃんの舌小帯短縮症は早めに切るべき?母乳育児との関係について

赤ちゃんの舌小帯短縮症と母乳育児への影響、そして早期治療の重要性について詳しく解説しました。
この記事では、下記のようなことが理解できたのではないでしょうか。

この記事の要約

  • 舌小帯短縮症では舌の裏の筋が癒着し、可動域が制限されることで、舌先がハート型になるなどの特徴がみられる
  • 舌小帯短縮症では舌の運動が制限されるため、十分な吸引圧が得られず、哺乳障害や体重増加の遅延、母親の乳腺炎・乳頭炎を招くことがある
  • 舌小帯短縮症を放置した場合、哺乳の問題だけでなく、将来的な発語障害や摂食障害、口呼吸、歯列不正(反対咬合など)のリスクにつながる可能性がある
  • 早期に切離術を行うことで、哺乳や嚥下が改善されるだけでなく、適切な言語発達の獲得や口腔機能の発育不全の予防が期待できる
  • 舌小帯短縮症の治療法は、 従来のブレードメスによる切離のほか、出血や痛みが少なく縫合の必要もないレーザーによる治療も普及している

赤ちゃんの舌の形や授乳のしにくさに違和感を覚えたら、それは単なる「個性」や「慣れ」の問題ではなく、舌小帯短縮症が原因かもしれません。
舌小帯短縮症の場合、早期に対応することで、赤ちゃんはスムーズに栄養を摂取できるようになり、お母さんの授乳トラブルも軽減されます。また、将来の正しい呼吸や言葉の発達を守ることにも繋がります。
お子さんの健やかな成長のために気になる症状がある場合は、一度歯科医院など専門の医療機関へ相談してみることをおすすめします。

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