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前歯のインプラントで注意したい5つのこととは?メリット・デメリットも解説

前歯のインプラントで注意したい5つのこととは?メリット・デメリットも解説

インプラント治療にはさまざまな優れた特徴があります。そのひとつに審美性の高さがあり、それ故に前歯部の欠損歯の治療にインプラント治療が注目を集めています。
しかし、前歯部のインプラント治療には、臼歯部のインプラント治療とは異なるリスクがあり、その点を注意して受けなければなりません。
では前歯のインプラント治療には、どのようなことに気をつけなければならないのでしょうか。

この記事では、前歯のインプラント治療について解説します。
この記事を読むことで、前歯のインプラントで注意しておきたいことやメリット、デメリットなどがわかり、次のような疑問や悩みが解決します。

この記事でわかる事

  • 前歯部のインプラント治療ではどのような点に注意が必要なのか
  • 前歯部のインプラント治療のメリット
  • 前歯部のインプラント治療のデメリット

前歯部のインプラントで注意したいこと

前歯部のインプラント治療には、臼歯部のインプラント治療にはない注意点がいくつかあります。

歯の色調

前歯部のインプラント治療では、臼歯部のインプラント治療以上に審美性の高さが要求されます。そして、インプラントの人工歯部分である上部構造の審美性を高く保つための要素には、形態だけでなく色調も含まれます。
上部構造の色調は、前歯部の残存歯の色調に合わせて決定しますが、前歯部の色調が一定とは限りません。また、隣接歯の色調と、左右対称となる同名歯の色調が一致しないこともあります。
具体的に一例を挙げると、側切歯のインプラントを予定していて、側切歯の隣接歯である中切歯や犬歯の色調と反対側の側切歯の色調が一致しない場合です。また、隣接歯の色調に切端部分と歯根部分で差があるケースもあります。
このように、前歯部の色調と一言で言っても色調は多様なので、シビアな審美性を要求される前歯部のインプラント治療の難度を高めています。

前歯部の歯槽骨の形態

前歯部の歯槽骨は、臼歯部のそれと比べて唇側の厚みが薄く、抜歯後に吸収されやすい傾向がみられます。
抜歯後に歯槽骨が減少すると、隣接歯の歯槽骨の形態が一致しなくなります。歯槽骨が減少すると上部構造の形態にも影響が及び、形態が非対称となり違和感が出ることがあります。そのうえ、歯槽骨の減少は歯の欠損から時間の経過とともに進みます。
歯槽骨の形態とその時間的な変化も、前歯部のインプラントで注意しておかなければならない要素の一つです。

歯肉の形態

前歯部のインプラント治療で注意が必要なのは、歯槽骨だけではありません。歯槽骨を覆う歯肉にも注意が必要です。
歯槽骨が吸収されて減少すると、それに伴って歯肉も退縮します。天然歯であっても歯肉退縮した歯は、歯冠長が長くなったように見えてしまいます。
審美性の高さが求められる前歯部のインプラント治療では、歯肉の形態にも注意が必要とされています。

咬合関係

前歯部のインプラント治療では、対合歯との咬合関係も重要です。
例えば、前歯部が過蓋咬合の咬合関係になっていると、前歯部に過大な咬合力が加わります。天然歯であれば切端が欠ける原因になりますし、インプラントであれば上部構造が破損する原因になります。それだけでなく、前述した過蓋咬合もそうですが、対合関係によっては審美性にも影響が出ます。
対合歯とどのような咬合関係にあるのかも、前歯部のインプラント治療では注意しておく必要があります。

テンポラリークラウン

インプラントの治療期間は数ヶ月から1年ほどと、その他の欠損歯の治療法の治療期間と比べると長期に及びます。この間、前歯部の欠損部位を放置しておくわけにはいきませんから、テンポラリークラウンなどが欠かせません。
テンポラリークラウンは、基本的に短期間の使用を目的としているものです。したがって、長期にわたって維持するためには、形態や対合歯との咬合関係、プラークコントロールなどに注意しなければなりません。

前歯部のインプラントのメリット

前歯部の欠損歯をインプラント治療で治すと、次のようなメリットが得られます。

高い審美性

まず挙げられるのが、良好な審美性です。
前歯部のインプラントの上部構造はセラミッククラウンで作られるので、天然歯と同じレベルの色調や光沢感があります。また、インプラントには歯根に相当する部分があるので歯肉が退縮しづらく、長期にわたって高い審美性を保つことができます。
インプラント以外の欠損補綴の方法としては、ブリッジや入れ歯(義歯)が挙げられます。
ブリッジは固定性なので外すことはできませんが、ポンティックとよばれる人工歯部分には歯根に相当するものがなく、歯肉退縮すると歯肉との隙間が拡大します。
保険診療のブリッジでは、内面を金属フレームで補強しているので切端部分に金属が露出することがあります。
入れ歯は残存歯にクラスプを装着しなければならないうえ、食後や就寝時に外さなくてはなりません。外した状態では、当然ながら審美性は失われます。
これらの理由から、ブリッジや義歯ではインプラントほどの審美性は得られません。

高い咀嚼能力

インプラントは骨と結合するため、天然歯と同等の咬合力を発揮できます。
ブリッジは固定式なので、まだ天然歯と同じくらいの咬合力を期待できますが、入れ歯は可撤式であり、歯肉に維持を求める関係から強い咬合力は期待できません。
高い咬合力に基づく、優れた咀嚼能力はインプラントのメリットのひとつです。

残存歯への影響の低さ

インプラントは、顎骨に埋入されたインプラント体が支える構造になっているので、維持に他の残存歯を必要としません。
一方、ブリッジは支台歯が不可欠です。入れ歯も同様で、部分床義歯の場合はクラスプという維持装置を歯に装着します。
このため、ブリッジも入れ歯も残存歯に負担がかかるのが避けられず、残存歯の寿命にも悪影響を与えます。
インプラントは残存歯に負担をかけないので、残存歯の寿命に影響することもありません。

高い耐久性

インプラントは耐久性が高く、ブリッジや入れ歯と比べても寿命が長い治療法として知られています。
インプラント治療を受けてから10年後にどれだけ残っているかという10年残存率を調べたデータでは、上顎で90%、下顎で94%、骨造成を行なったケースでも90%前後でした。
ブリッジの寿命は7〜8年くらい、入れ歯は5年ほどと言われていますので、インプラントの寿命の長さがわかります。

前歯部のインプラントのデメリット

前歯部のインプラント治療には、メリットだけでなくデメリットもあります。

難度の高さ

前述した通り、前歯部のインプラントには臼歯部にはない、さまざまな注意点があります。このため、患者の希望や症例によっては臼歯部のインプラント治療と比べると、治療の難度が増すことがあります。

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高額の治療費

インプラント治療は、原則的に保険診療の適応を受けていないので、自費診療となるケースが大半です。
インプラント治療の治療費は、それぞれの歯科医院が独自に決めていますが、その相場は1本あたり30〜50万円ほどです。骨造成など追加の治療が必要になったり、骨造成は必要なくても欠損歯の本数が2本、4本、6本と増えていけば治療費も比例して上がっていきます。保険診療の欠損治療と比べると、治療費の桁が上がります。
治療費の高さは、前歯部のインプラント治療のデメリットのひとつといえます。

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歯肉退縮のリスクが高い

前歯部の歯槽骨は、臼歯部の歯槽骨と比べて厚みが薄い傾向があります。
インプラントを埋入した刺激で歯槽骨の吸収が促進されることもあり、そうなるとインプラント埋入後に歯肉退縮を起こす可能性も考えられます。
前歯部のインプラントに歯肉退縮が起こると、インプラントの露出や上部構造の形態の違和感などを引き起こすこともあります。

追加の外科手術が必要になる可能性がある

インプラント治療では、インプラントを顎骨に埋入する外科治療が必要です。それだけでなく、歯槽骨が減少していれば骨造成も必要となりますし、歯肉退縮を起こしていれば歯肉の移植もしなければなりません。
稀ではありますが、前歯部のインプラント治療では骨造成や歯肉移植などの追加の外科手術が必要になることもあります。追加の外科手術が増えれば、治療時間だけでなく治療費も上がるため、追加の外科手術が必要になることが多いという点も、前歯部のインプラント治療のデメリットといえます。

【まとめ】 前歯のインプラントで注意したい○つのこととは?メリット・デメリットも解説

前歯のインプラント治療について、解説しました。
この記事では、下記のようなことがご理解いただけたのではないでしょうか。

この記事の要約

  • 前歯部のインプラント治療では高い審美性が要求される
  • 前歯部の歯槽骨や歯肉は薄く吸収されやすい
  • 咬合関係も考慮しなければならない
  • 前歯部のインプラントのメリットは審美性、咀嚼能力、咬合能力、耐久性に優れている点
  • 難度の高さや高額な治療費などは前歯部のインプラントのデメリット

前歯部のインプラント治療は、前歯部の歯の欠損症を咀嚼や咬合という機能面だけでなく、審美的な面でも非常に効果的に改善できる優れた治療法です。
前歯部のインプラント治療は、臼歯部のインプラント治療と比べると注意点が多く、言い換えればそれだけ難度の高い治療といえます。
このため、前歯部のインプラント治療では歯科医院の選択がたいへん重要です。

前歯部のインプラント治療に関心のある方、相談したいことがある方は、ぜひ南青山パーソン歯科にお越しください。インプラント治療の実績が豊富な歯科医師が、丁寧に対応させていただきます。

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