診療時間
診療時間
9:30-12:30
14:00-19:00
▲土曜の診療時間は9:00-12:30、14:00-18:00

休診日:日曜日

アクセス

〒107-0062東京都港区南青山2−12−15南青山2丁目ビル7F

SNS
03-6459-2711
南青山パーソン歯科 > 小児歯科 > 子どもの虫歯予防 > 乳歯の虫歯は治療が必要?親が知っておきたい永久歯への影響などを解説

乳歯の虫歯は治療が必要?親が知っておきたい永久歯への影響などを解説

乳歯の虫歯は治療が必要?親が知っておきたい永久歯への影響などを解説

毎日お子さんの歯磨きを一生懸命がんばっているのに、気づけば虫歯ができていてショックを受けた、という経験をお持ちの親御さんもいらっしゃるかもしれません。
「乳歯はいずれ永久歯に生え変わるから、少しくらいの虫歯なら放っておいても大丈夫」と考えてしまう方も中にはいます。しかし、乳歯の虫歯はお子さんの現在の健康だけでなく、これから新しく生えてくる永久歯や体・脳の健全な発育にまで大きな悪影響を及ぼす可能性があるのです。

この記事では、乳歯が虫歯になりやすい原因やその特徴、早期治療が必要な理由、永久歯や全身の発育に与える影響、そして効果的な予防方法までを詳しく解説します。
この記事を読むことで、乳歯の虫歯が持つリスクと早期発見・適切な予防ケアの重要性を理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

この記事でわかる事

  • なぜ毎日歯磨きをしているのに、乳歯は永久歯よりも虫歯になりやすいの?
  • 子どもの乳歯が虫歯になっているかどうか、初期段階で見分けるポイントはある?
  • 「いずれ生え変わるから」と乳歯の虫歯を治療せずに放置すると、具体的にどうなる?
  • 乳歯の虫歯は、これから生えてくる永久歯の歯並びや歯質にどんな影響を与える?
  • 子どもの大切な歯を守るために、家庭でのケアや歯科医院でできる効果的な予防法は?

なぜ乳歯は虫歯になりやすいのか

毎日歯磨きをしているはずなのに、いつの間にか乳歯に虫歯ができていた、そんな経験をおもちの親御さんもいらっしゃるかもしれません。
乳歯は永久歯と比べて、虫歯になりやすい性質があります。そこで、乳歯が虫歯になりやすい理由として、エナメル質が薄く柔らかい、歯磨きをきちんとできない、おやつを頻回に食べたりだらだら食べたりする、家族からの細菌感染、哺乳瓶をやめられない、お口ポカンになっているといった、6つの視点から詳しく説明していきます。

エナメル質が薄く柔らかい

歯の表面にあるエナメル質は骨より硬く、まるで鎧のようです。
しかし、乳歯のエナメル質は永久歯の半分ほどの厚みしかないため、虫歯がそれを突き抜けるのが速く、柔らかい象牙質の層で一気に広がります。

歯磨きをきちんとできない

子どもは自分できちんと、歯を磨くことはできません。その上、仕上げ磨きをしようにも、なかなかじっとしていられないので、歯磨きをするのはひと苦労です。
そもそも口の中は暗くてよく見えず狭いので、隅々まで磨いてデンタルフロスまで使うのは至難の業です。

おやつを頻回に食べたりだらだら食べたりする

子どもの大好きなおやつは、虫歯に大きな影響を与えます。
甘い物はもちろんですが、食べたいときにちょこちょこ食べたり、ながら食べやだらだら食いなど、時間をかけて食べたりすると、口の中が酸性になる時間が長くなり、歯の脱灰が進行します。

家族からの細菌感染

最近は情報が広く周知されてかなり少なくなりましたが、家族が使ったスプーンやお箸を使いまわすことで、虫歯の細菌が子どもの口に移り、虫歯の細菌に感染してしまいます。

哺乳瓶をなかなかやめられない

哺乳瓶う蝕という虫歯があります。
哺乳瓶をなかなか卒業できず、長期にわたって哺乳瓶でミルクやジュース、イオン飲料などを与え続けると、上の前歯の間や裏側に虫歯ができます。

お口ポカンになっている

お口ポカンは、子どもの口呼吸でみられる典型的な表情で近年増加しています。口腔内が乾燥するので、唾液による自浄作用の低下や脱灰した歯の修復を妨げます。

乳歯の虫歯の特徴とは

乳歯の虫歯には、進行が速い、痛みを感じにくい、初めは白く濁る、好発部位があるといった特徴があります。

進行が速い

乳歯はエナメル質が薄く柔らかいので、酸に侵されて脱灰すると、虫歯は早期にエナメル質を突き破り象牙質に達します。
象牙質は柔らかい組織なので一気に広がり、炎症が歯髄まで達するのにそれほど時間がかかりません。

痛みを感じにくい

乳歯の虫歯は、歯髄まで虫歯が進行しても痛みを感じにくい特徴があります。そのため、かなり進行するまで気づかないことや、子どもが痛みをきちんと伝えられないこともあります。
普段から子供の様子や仕草に注意しておき、少しでも早く気付いてあげることが大切です。

はじめは白く濁る

虫歯は黒いというイメージですが、乳歯の虫歯の始まりは白く濁った状態です。正常な歯は半透明ですが、脱灰すると白濁し、進行と共に黒っぽく変色してきます。進行が速いので、周りの歯より白っぽいと感じたら「まだ大丈夫」と先延ばしにせず、早めに受診することが大切です。
虫歯の見分け方として、「白く濁っている」「黒っぽい部分が透けて見える」というポイントを押さえておきましょう。

なりやすい場所がある

乳歯が虫歯になりやすい場所として、乳臼歯(奥歯)の間、上顎前歯の間(ちょうど真ん中)、乳臼歯の溝、歯と歯茎の境目が挙げられます。

乳歯の虫歯治療が必要な理由

乳歯の虫歯は痛みや腫れ、歯並びや発育などに悪影響を及ぼし、永久歯の形成も妨げるため、早期の適切な治療が不可欠です。

痛みや腫れが出る

虫歯が深く進行すると歯髄に炎症が起こり、さらに進行すると歯の周りに炎症が波及します。冷たい物や熱いものがしみたり、食べ物が詰まって痛んだり、膿が溜まって歯茎や頬が腫れることもあります。
このような状態まで進行すると、根管治療や最悪の場合、抜歯が必要になります。

歯並びに影響する

虫歯が進行して早期に抜歯すると、歯のスペースにアンバランスが生じ、顎の成長にも影響します。また、神経を処置した乳歯の場合、永久歯との生え変わりの時期に正常な反応が起こらずなかなか抜けないため、永久歯が乳歯を避けるようにずれて萌出するなどの影響が起こり、歯列不正の原因となります。

咀嚼や発音がきちんとできなくなる

乳歯を早期に抜歯したり、虫歯で歯が欠けてしまったりすると、咬み合わせのずれや痛みによって咀嚼がうまくできなくなることや空気が漏れて正しい発音ができなくなることがあります。

栄養をしっかり摂れなくなる

抜歯や虫歯の痛み、咬み合わせのずれ、虫歯の穴に食べ物が詰まるなどの不快感によって咀嚼に悪影響を及ぼすと、食べられるものに制限が生じるため栄養が偏ってしまいます。

治療を繰り返すことが多い

乳歯の虫歯は、完全な治療を行うことが困難です。子どもが治療の必要性を理解できずじっとしていられないことや、擦り減りが速く治療した詰め物が取れやすいこと、生え変わりで乳歯の根が吸収されるため、根管治療をしてもまた腫れやすいことが挙げられます。
そのため、一度治療をした歯は、治療を繰り返すことが多い傾向にあります。

未萌出の永久歯に異常が起こる

乳歯の下の骨の中には、未萌出の永久歯がスタンバイしています。
永久歯の頭の上で虫歯によって膿が溜まると、永久歯の歯胚(芽)に細菌が悪影響を及ぼし、正常な永久歯が作られないことがあります。

乳歯の虫歯が永久歯に与える影響

乳歯の虫歯は、永久歯の歯並びや虫歯リスクを悪化させ、口腔や全身の健全な発育にも悪影響を及ぼします。

永久歯の歯並びが悪くなる

乳歯の虫歯で抜歯した場合、歯が傾いたり飛び出したりして、適切な永久歯のスペースが確保できなくなります。また、神経を取った乳歯は生え変わりが正常に行われないため、横から永久歯が生えてくることがあります。
このような場合、歯並びが悪くなり、将来的に矯正治療が必要になるリスクがあります。

永久歯の虫歯リスクが高くなる

萌出前の永久歯はまだ完全体ではなく、骨の中で虫歯の細菌に晒されると歯質が弱くなることがあります。また、口腔内の虫歯菌の数が多い状態にあるため、萌出した永久歯も虫歯になるリスクが高まります。

エナメル質形成不全などになる

顎骨内にある未萌出の永久歯の歯胚(歯の赤ちゃん)が虫歯の細菌にさらされると、エナメル質がきちんと形成されず、エナメル質形成不全になったり、歯の表面が変色したり凸凹になることがあります。

口腔領域の発達に影響する

乳歯の虫歯が原因で、咀嚼や発音がきちんとできなくなることがあります。偏った動きや力が日々加わるため、口腔周辺の筋肉や顎骨の発達が適切に進まず、噛む力や嚥下力、歯並び、顔貌などに影響を与えます。

全身の発育に影響する

咀嚼がきちんとできないことで栄養が偏り、全身の発育が遅れたり、偏ったりすることがあります。また、咀嚼による刺激や発音の学習などが適切に行われないことから、脳の発達や機能への影響も生じることがあります。
歯並びの悪さや発音の問題はコンプレックスになり、心理的にも影響を与えかねません。

乳歯の虫歯を予防する方法

乳歯の虫歯予防には、規則正しい食事、フロスやフッ素による毎日の丁寧なケア、定期的な歯科検診を組み合わせることが大切です。

規則正しく食べる習慣を身に着ける

口腔内は、糖分が入るとそれを餌に細菌が酸を生成して酸性になり、歯が脱灰して自己修復するという過程が日々繰り返されています。しかし、頻繁におやつを食べたり長い時間かけて食べることで、酸性にある時間が長くなってしまい、自己修復が追い付かなくなり、虫歯へと発展します。
このため、時間を決めて規則正しく食べる習慣を身に着け、歯が自己修復する時間をきちんと確保することが大切です。

デンタルフロスを使って仕上げ磨きを丁寧にする

乳歯の虫歯になりやすい場所は、ダントツで歯と歯の間です。
このため、仕上げ磨きはとても重要ですが、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れが取れないため、せめて1日1回は夜の仕上げ磨きとしてデンタルフロスを使うようにしましょう。1回で全部に通すのが難しい場合は、複数回に分けて使い、1日かけて全部をクリアすることを目指しましょう。
フルーツ味などフレーバー付きのフロスも販売されていて、お子様の動機づけに活用するのもおすすめです。

フッ素入りの歯磨き剤やジェルを毎日使う

フッ素は虫歯予防の基本です。歯磨きの時にはフッ素入り歯磨き剤の使用や、仕上げにフッ素ジェルを塗るようにしましょう。
子ども向けの歯磨き剤にはフレーバーがついているので、嫌がる子どもが歯磨きをするきっかけになることもあります。

キシリトールを活用する

キシリトールは、虫歯の細菌の活動を阻害して虫歯になりにくくする性質があります。
キシリトールガムを噛むことで唾液の分泌を促進して噛む力もつけられますので、食後に取り入れることをお勧めします。ガムを噛めない子どもにはタブレットタイプもあり、歯磨きのご褒美にあげるのも効果的です。

口腔内の善玉菌を増やす(プロバイオティクス)

プロバイオティクスは、口腔内の善玉菌を増やして環境を改善することを目指した取り組みです。乳酸菌のひとつであるロイテリ菌などが知られていて、タブレットやヨーグルトなどに使われています。

検診やフッ素塗布を定期的に受ける

乳歯の虫歯予防には、歯科医院を定期的に受診してチェックを受けることも大切です。
定期検診では、磨き残しのチェックや磨き方の指導も受けられますし、虫歯の早期発見ができます。また、定期的に歯科医院でフッ素塗布を受けて、乳歯をより強化することができます。
小さいうちから慣れることで恐怖感を持つことなく、定期受診が習慣化して大人になっても口腔への高い意識を持ち続けることが期待できます。将来的な歯並びのリスクをチェックできるのもポイントといえるでしょう。

【まとめ】乳歯の虫歯は治療が必要?親が知っておきたい永久歯への影響などを解説

乳歯が虫歯になりやすい理由やその特徴、早期治療が必要な理由、永久歯や子どもの成長に与える影響、そして具体的な虫歯予防の方法について詳しく解説しました。
この記事では、下記のようなことが理解できたのではないでしょうか。

この記事の要約

  • 乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く柔らかい上、日頃の歯磨きの難しさ、だらだら食べ、家族からの細菌感染、長引く哺乳瓶の使用、お口ポカン(口呼吸) といった6つの要因が重なることで、非常に虫歯になりやすい性質を持っている
  • 乳歯の虫歯は、気づかないうちに広がるほど進行が速い一方、神経まで達しても痛みを感じにくいという厄介な特徴があり、初期段階では黒ではなく「白く濁る」ため、見落とさないよう注意が必要
  • 「いずれ生え変わるから」と放置すると、激しい痛みや腫れ、歯並びの乱れ、咀嚼や正しい発音の障害、栄養摂取の偏りを招くだけでなく、子どもの治療は難しく、一度治療した歯も繰り返しやすいというリスクがある
  • 顎の骨の中でスタンバイしている未萌出の永久歯にも虫歯の細菌は悪影響を及ぼし、将来の永久歯の歯並び悪化、虫歯リスクの上昇、エナメル質形成不全のほか、口腔領域や全身・脳の発育遅れ、心理的なコンプレックスにまで繋がることがある
  • 日常で行える効果的な予防には、規則正しい食習慣を身につけ、デンタルフロスを用いた丁寧な仕上げ磨きを行い、フッ素・キシリトール・プロバイオティクス(善玉菌) を賢く活用しながら、定期的な歯科検診とフッ素塗布で歯を強化していくことが不可欠

乳歯の虫歯は、単に「その場限りの問題」ではなく、お子さんの将来の健やかな成長や美しい歯並びに直結する重大なサインです。
乳歯の虫歯は進行が速く、一見すると分かりにくい初期の白濁から始まるため、親御さんの日頃の観察と丁寧なケア、そして何よりプロの手による定期的なチェックが欠かせません。小さいうちから歯科医院に慣れておくことは、大人になってからもお口への高い健康意識を持ち続ける素晴らしい財産になるでしょう。

「もしかして虫歯かな?」と少しでも気になる部分がある方や、お子さんに合わせた正しい仕上げ磨きの方法を知りたい方は、ぜひ一度、南青山パーソン歯科へお気軽にご相談ください。
プロによる優しい定期検診とフッ素塗布で、お子さんの大切な未来の笑顔と健康な歯を、私たちと一緒に守っていきましょう。皆様のご来院を心よりお待ちしております。

関連記事

乳歯の虫歯は治療が必要?親が知っておきたい永久歯への影響などを解説

乳歯の虫歯は治療が必要?親が知っておきたい永久歯への影響などを解説

カテゴリー一覧